ささがにの糸シリーズ 設定

項目; 世界人物用語

世界】/人物用語

■世界
現代日本。ただしカミや妖怪がいる。
■舞台
名前未定。関東地方の某県某市,ということでひとつ。基本的に「大都会のベッドタウン」的な街。いちおう都心部もあるが,すこし外れるとすぐに住宅街になる。

人物】/世界用語

■ササガネヒメ
シリーズのヒロイン。古くからこの地に根付いていた神。本来は土着の豊穣神として祀られていたが,時を経るにしたがい妖怪同然に。蜘蛛塚に封じられ,神社に祀られることで鎮まっていたが,蜘蛛塚が壊されて復活した。
外見的には美女+蜘蛛。蜘蛛が変化したわけではないので,腕が2本,足が8本。性格は非常に短気で男好き。嗜虐性も強いが,気に入った相手に対しては案外情が濃い。
土蜘蛛神社を本拠とするが勢力圏は市内全域におよび,廃屋などを「別荘」的に使っている。
■大森秋人(おおもり あきと)
いちおうシリーズの主人公。人間,26歳。白糸産業営業二課。特に善人でも悪人でもなく,良く言えば純朴だが人並みの欲はある。外見も十人並みだが股間のブツは日本男子としてはなかなかのサイズ。ササガネヒメに襲われたが,運良く気に入られた。帰宅の早さは社内の名物。
■平沢雄也
人間,25歳。フリーター。容姿に恵まれ,自他とも認める女好き。セックスに関して並々ならぬ欲望と自信があり,気に入った女は落とさずにいられないという性分の持ち主。人間を装っていたササガネヒメを快楽に狂わせるが,ふとしたことから機嫌を損ねて喰い殺された。
■五十嵐あずみ
人間,26歳。OL。大学時代から大森秋人と付き合っていた。明るく勝ち気だが肝心なときに素直になれないため,ちょっとした口論から別れることになってしまった。のち,秋人とササガネヒメの情事を目撃し,心に傷を負う。(蜘蛛を正視できないだけで大した問題はない)
■奥村仁(「夕暮れの蝶」のニュース内)
人間,28歳。市職員。ササガネヒメに毒(強精剤)を注入されたが効き過ぎてしまい,暴走したあげく連続レイプ犯として逮捕されたかわいそうな人。

用語】/世界人物

■土蜘蛛神社
以前は山のふもとにひっそりと立っていた神社。作中の20年ほど前に行われた宅地造成で周囲が開発され,住宅街の中に取り残される形になった。普段は無人。祭神は佐沙我禰比売(ささがねひめ),別名は土蜘蛛明神。
■白糸産業
某市に本社を置く中堅企業。江戸時代から続く繊維問屋だったが,近代以後は石油化学工業などにも手を伸ばしている。大森秋人の勤め先。
小説のページに戻る